こんにちわ三太郎です。一般名称っぽい商標のベスト3ランキングです。
商標とは、商品名やマークなどで特許庁に出願され登録されているものです。
法的に保護されており、他人が勝手に使用することはできません。
ここでご紹介する商標は、商品名でありながらまるで一般名称のように使われている商標を、独自にランキングしてみました。
なおカッコ内は権利者名です。
「ウォシュレット」はTOTOの商標で、一般名称は「温水洗浄便座」です。
「ウォシュレットはどちらのメーカーのものにしますか?」とお客さんに聞いている量販店の店員がいました。
ウォシュレットならTOTO一択じゃボケぇ!と思わず叫んでしまいました。心の中で。
また建築事務所に務める友人は、TOTOの商標であることは承知しているものの、便宜上「ウォシュレットはどちらのメーカーのものにしますか?」とお客さんに聞いているとのこと。
いわゆるアレをわざわざ「温水洗浄便座」と呼ぶ人は業界人でなければ、よほどの人でしょう。
もはや一般名称と言っても差し支えないほど定着している「ウォシュレット」です。
「宅急便」はヤマトホールディングスの商標で、一般名称は「宅配便」です。
ただ現場では、「ゆうパック」「佐川」「西濃」など、運送会社名で呼ぶ人も多いかもしれません。
必然的にシェアトップの「宅急便」が使われることが多く、一般家庭においては、いわゆる宅配便のことを宅急便と言っても、もはや誰にも怒られることはないでしょう。
「セロテープ」はニチバンの商標で、一般名称は「セロハンテープ」です。
セロハンテープという人もまれに見受けられますが、日常的にはセロテープという人が多数を占めていると思います。
ちなみにこのセロハンテープですが、イギリスでもセロテープと呼ばれています。
またアメリカでは同様にスコッチ社の商標である「スコッチテープ」が一般名称化しています。
ニチバンのものもセロハンテープの一種なので、間違えたいくない人はセロテープではなくセロハンテープと呼ぶようにしましょう。
ほかにも文具では「マジックインキ」が内田洋行の商標で、略して「マジック」といえば一般名称化した商標の代名詞といえますが、商標そのものが浸透したわけではないので番外としました。
他にも商標が一般名称化している例は多数あります。
最近はスマホの台頭により影を潜めているデジカメですが、実は「デジカメ」は三洋電機の商標です。「デジタルカメラ」が一般名称です。
その昔、「ウォークマン」が流行っていた時代は「携帯型ヘッドホンステレオ」はみなウォークマンと呼ばれていました。もちろんこれはSONYの商標です。
いまでは「カップ麺」が一般的ですが、ひと昔前はカップ麺でなく「カップヌードル」と呼ぶのが一般的でした。日清の商標です。
いわゆる朱肉を使わずに押せるハンコのことを「シャチハタ」と呼ぶ人が多いですが、一般名称は「インキ浸透印」です。
ちなみに「シャチハタ」はシャチハタ株式会社の商標ですが、これは社名であって商品名ではありません。が、インキ浸透印=シャチハタという名称が浸透しています。
他にも、アイスノン(白元アース)、エレクトーン(ヤマハ)、ピアニカ(ヤマハ)、亀の子たわし(亀の子束子西尾商店)、シーチキン(はごろもフ-ズ)、タッパー(ダートインダストリーズ)、ポリバケツ(積水テクノ成型)、ボンド(コニシ)など、一般名称のように使われている商標はたくさんあります。
次はどのような商標が一般名称化していくのでしょうか。