こんにちわ三太郎です。ミネラルウォーター生産量2021年度のベスト3ランキングです。
サントリーの「南アルプス 天然水〜♪」でお馴染み南アルプスを擁する山梨県が強そうなイメージがありますが、そうはいっても日本は水に恵まれた豊かな国。
全国的にもご当地ミネラルウォーターが数多く販売されており、それほど極端な偏りがあるとは思えませんが、果たして実態やいかに。
「南アルプス 天然水~♪」の南アルプス水系をはじめ、バナジウムでおなじみ富士山水系の半分を有する山梨県がダントツの1位。おもい切り偏ってますね。
ただしこれはあくまで商用のミネラルウォーターの「生産量」であって貯水量ではありません。ミネラルウォーター生産量トップのサントリーの主要採水地に依るところが大きいでしょう。
富士山水系を山梨県と分け合う静岡県が2位。この2県で生産量の51%を超えるというから驚きです。
日本のミネラルウォーターの半分以上が、この2県で生産されていることになります。
ただ、2017年度までは主要2県で60%を超えており、徐々に各地での生産が増えています。
奥大山水系を有する鳥取県が3位。上位3県の生産量のシェアは合計60.6%。
こちらも、サントリーの主要採水地のひとつです。
このサイトのオープン当時に掲載した2016年度のデータを見てみましょう。
上位3県において、2021年度よりも高いシェアを持っていました。
2016年度の上位3県の合計シェアは71.7%。2021年度では60.6%までシェアを落としています。
当時と比較して存在感を増してきているのが、岐阜県と熊本県です。
熊本は2016年度1%から5.3%、岐阜に至っては4.1%から7.7%と3位の鳥取8.9%に迫る勢いです。
ご存知の方も多いと思いますが、ミネラルウォーターには「硬度」があります。
これは、水に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の含有量の合計を表した指標のことです。
硬度100mg未満のものを軟水と分類することが多いですが、日本のミネラルウォーターはほぼ軟水です。
これは、日本には多くのミネラル分を含有する石灰岩の地層が少ないことや、水の堆積時間が短いことが理由とされています。
しかし、お茶を入れたりご飯を炊いたりするには軟水が向いていて、硬度の高い水では美味しくなりません。
お茶に料理に幅広く使えるのが軟水であり、日本の風土にあっているのが軟水といえるでしょう。
水は生命を育むもっとも大切な要素なので、心も身体も歓ぶ、良いものを選びたいですね。
【参考・出典】(社)日本ミネラルウォーター協会